出そうで出ないムズムズを一瞬で解消!安全なくしゃみの出し方と裏ワザ全解説

出そうで出ないムズムズを一瞬で解消!安全なくしゃみの出し方と裏ワザ全解説の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

爽快感を取り戻したい一心から、巷で語られる誤った方法に手を出すと、取り返しのつかない身体損傷を招く危険性があります。特に注意すべきは、綿棒や爪楊枝、ヘアピンといった硬質素材のアイテムを鼻腔へ挿入する行為です。前鼻孔から奥へと続く粘膜は極めてデリケートであり、血管壁も薄いため、容易に出血(鼻衄)を引き起こします。傷口から細菌が侵入し、副鼻腔炎や蜂窩織炎などの感染症を併発した事例も臨床現場から報告されています。

さらに深刻な健康被害をもたらすのが、出かかったくしゃみを「口を閉じ、鼻をつまんで完全に塞ぎ込む」行為です。英国の医学誌『BMJ Case Reports』など海外の査読付き論文でも、くしゃみを無理に密閉空間に閉じ込めた結果、咽頭圧が通常のくしゃみ時の最大20倍以上に跳ね上がり、咽頭破裂や鼓膜穿孔、稀に縦隔気腫や脳血管障害を引き起こした重篤例が警鐘とともに報告されています。

くしゃみによって放出される気流の初速は時速160km〜300km超にも達すると言われます。それだけの破格の運動エネルギーを体内に閉じ込めれば、最も構造的に脆弱な耳管や頸部組織に圧力が直撃するのは力学的に明白です。出したいときに出す工夫は推奨されるべきですが、出そうになったものを人前だからと力尽くで体内に押し殺す行為は、絶対に避けなければならない生命のリスクファクターです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest