尾張大國霊神社の深層|はだか祭の真実と神男が背負う厄除の祈り

尾張大國霊神社の深層|はだか祭の真実と神男が背負う厄除の祈りに関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。

全国にその名を轟かせる「はだか祭」の正式名称は「儺追神事(なおいしんじ)」です。その歴史は遠く奈良時代、第48代称徳天皇の御代である神護景雲元年(767年)にまで遡ります。当時、全国で悪疫が猛威を振るい、世情が不安に包まれた際、天皇の勅命によって全国の国分寺や国衙所在地の神社で悪疫退散の祓えが行われました。その古代の祓除儀礼が、国府宮において形を変えずに今日まで継承されたのが儺追神事です。

祭りのハイライトは、サラシの一条を身にまとった数千人の裸男たちが、冷水を浴びせられながら激しい揉み合いを繰り広げる場面です。参加者は単に熱狂を求めているわけではありません。自らの身に憑いた1年分の厄を落とし、すべての悪霊と災厄を一手に引き受けて神域へ駆け込む「神男」に触れることで、厄災を神男へと転嫁・昇華させるという、極めて切実な宗教的動機に基づいています。

儺追神事は毎年「旧暦正月13日」に斎行されます。グレゴリオ暦では年によって開催日が変動するため、事前の日程確認が欠かせません。

  • 2026年(令和8年)の儺追神事斎行予定日:2026年3月1日(日)前後(※旧暦正月13日に該当)
  • 主な神事進行:午前中からの儺追笹の奉納、午後からの裸男たちの参内・手桶隊による冷水かけ、夕刻(15時〜17時頃)の神男登場と揉み合いのクライマックス、夜間の夜儺追神事へと続きます。

数万人の熱狂が渦巻く本祭だけでなく、翌日未明に行われる「夜儺追神事(土引きの神事)」こそが神事の真の結びであり、神男が背負った厄を封じた「土餅」を境内に埋納することで、尾張の地に完全な平穏がもたらされるのです。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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