日本の定番ビールの99%はラガー?エールとの違いと旨さの真相

日本の定番ビールの99%はラガー?エールとの違いと旨さの真相とはどんな影響があるのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

世界に数百種類以上存在するといわれるビールですが、その大元を辿ると「ラガー」と「エール」の2大ファミリーに大別されます。両者を分ける決定的な要素は、使われる酵母の種類と発酵の温度帯です。

ラガービールは、発酵が進むと酵母がタンクの底に沈んでいく「下面発酵酵母」を使用します。約5℃〜10℃という極めて低い温度で1〜2週間ほどかけて発酵させ、その後0℃前後の低温で数週間から数ヶ月かけてじっくりと熟成させます。この低温長期熟成によって、雑味や不要な香り成分が極限までそぎ落とされ、雑味のないすっきりとした味わいが完成します。

一方のエールビールは、中世以前からの伝統を受け継ぐ「上面発酵酵母」を用います。こちらは約15℃〜25℃のやや高めの温度で数日間活発に発酵させ、酵母が麦汁の表面に浮かび上がってくるのが特徴です。高温発酵によってフルーティーな香り成分(エステル)が豊かに生成され、ワインのように華やかで濃厚なコクが生まれます。

「爽快感とシャープなキレを楽しむラガー」と、「豊かな香りと深みのある味わいを楽しむエール」。発酵メカニズムの違いが、そのままグラスの中の個性へと直結しています。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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