『もののけ姫』美輪明宏の怪演!モロの君起用理由と「黙れ小僧」の裏側

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モロの君というキャラクターを語る上で欠かせないのが、ヒロイン・サン(CV:石田ゆり子)との関係性です。サンは赤子の頃、森を荒らす人間に生贄として山犬の前に捨てられた人間の子でした。本来であれば食い殺されてもおかしくない運命だったサンを、モロの君は自らの牙を収め、我が子として育て上げます。

作中で描かれるモロの君の言葉には、人間に対する激しい怒りが渦巻いています。しかし、サンに向ける視線と声のトーンには、常に「無償の愛」が宿っていました。サンが人間として生きることもできず、山犬にもなりきれない哀しい存在であることを誰よりも理解し、自らの命が尽きる瞬間までその身を案じ続けたのです。

美輪明宏の声音は、人間への峻烈な憎悪を語る場面では鋭く冷徹に響き、サンと対話する場面では慈愛に満ちた柔らかな響きへと変化します。この見事な演じ分けがあったからこそ、観客はモロの君の最期に深い涙を流すことになりました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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