会津田楽はなぜ人を魅了するのか?老舗・満田屋の混雑と極上味噌の真相
会津田楽はなぜ人を魅了するのか?老舗・満田屋の混雑と極上味噌の真相とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
会津田楽のセットを注文した際、絶対に外せない主役級の具材が2つ存在します。それが「身欠きニシン」と「しんごろう餅」です。
1. ソフトな食感と山椒味噌のハーモニー「身欠きニシン」
カチカチに乾燥させた八枚挽きの身欠きニシンを米のとぎ汁などで丁寧に戻し、柔らかく炊き上げた後に囲炉裏の強火で炙ります。余分な脂を落としながら炭火で皮目をパリッと焼き上げ、そこにキリリとした山椒味噌をひと塗り。口に運んだ瞬間、ニシンの凝縮されたアミノ酸の旨味と、山椒の爽やかな辛みが鼻腔を突き抜けます。日本酒の銘醸地である会津の地酒(末廣や写楽など)と合わせると、旨味の相乗効果で言葉を失うほどの満足感を得られます。
2. 南会津の知恵が息づく郷土の味「しんごろう餅」
うるち米を半つぶし(半殺し)にして竹串に丸く刺し、特製の「じゅうねん味噌」をたっぷりと塗って香ばしく焼き上げた素朴な郷土料理です。その昔、貧しくて正月用の餅米が買えなかった「新五郎」という農民が、うるち米を潰してエゴマ味噌を塗って焼いたところ、極めて美味であったことからこの名がついたとされています。米のプチプチとした粒感と、じゅうねんの香ばしい油分が炭火で焦げた風味は、どこか懐かしく滋味に満ちています。
これらに加え、自家製のなたね油で揚げた外カリ中フワの「豆腐生揚げ」、弾力ある「こんにゃく」、ホクホクとした「里芋」が順繰りに焼き立てで提供されるスタイルは、最後まで飽きさせない見事なコース構成となっています。