国宝・曜変天目を五感で愉しむ!藤田美術館の革新的鑑賞体験
国宝・曜変天目を五感で愉しむ!藤田美術館の革新的鑑賞体験の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドがチェックできます。
館内で最も人々の視線を引きつける存在といえば、間違いなく国宝指定の曜変天目茶碗だ。世界に現存する完全な曜変天目はわずか3点とされるが、そのなかでも藤田家の伝来品は異彩を放つ。漆黒の釉薬の上に浮かび上がる青や紫の光彩は、光の角度によってまるで宇宙の星々のように表情を変える。中国・南宋時代に焼成されて以来、その製法は現代の科学技術をもってしても完全には解明されていない。
傳三郎は数々の名物茶道具を愛好した茶人でもあった。館内には千利休ゆかりの品々をはじめ、千家十職の手による茶碗や水指、花入などが順次公開されている。茶道・茶道具の文脈において、曜変天目は単なる観賞物ではなく、亭主と客が対峙する静寂の空間において究極の美を宿す存在だった。その佇まいは、数百年を経た今もなお鋭い輝きを放っている。