指導と評価の一体化が形骸化する真因と授業を変える単元計画の鉄則

話題沸騰中の 指導と評価の一体化が形骸化する真因と授業を変える単元計画の鉄則について、詳しいまとめをご紹介しています。

現行の新学習指導要領における評価方法は、育成を目指す資質・能力の3つの柱に対応した「観点別学習状況の評価」として再整理されました。しかし、この3観点を形式的に当てはめようとすると、授業構成が破綻します。各観点の本質と、現場で実践可能な評価規準の作成手順を整理します。

1. 「知識及び技能」の見取り

事実的な知識の暗記量だけでなく、概念的な理解を得ているか、技能が他の文脈でも自在に活用できる水準に達しているかを問います。小テストやペーパーテストでの測得が容易な観点ですが、単なる用語当てクイズに終始せず、「知識を活用して課題を解決するパフォーマンス」の中に位置付けることがポイントです。

2. 「思考力、判断力、表現力等」の見取り

課題に対して筋道を立てて考え、根拠をもとに判断し、他者に伝わるよう表現しているかを評価します。ここでは、レポート、発言、プレゼンテーション、実験計画書の記述などが主な評価材料となります。注意すべきは、「文字数が多いからA」といった皮相的な評価を排し、あらかじめ設定したルーブリックの評価基準に照らして質的な深まりを判断することです。

3. 「主体的に学習に取り組む態度」の評価における重大な誤解

現場で最も混乱と批判を招いているのがこの観点です。教員の主観で「授業中に熱心に挙手しているか」「ノートを色ペンできれいにまとめているか」といった情緒的・服従的な態度を評価してしまう事故が後を絶ちません。

文部科学省および国立教育政策研究所の公式資料では、本観点は以下の2側面から捉えることと明確に規定されています。

  • 粘り強い取組を行おうとする側面:試行錯誤を繰り返し、困難な課題に対しても多角的な視点から粘り強く学び続けようとしているか。
  • 自らの学習を調整しようとする側面(メタ認知・自己調整):学習の見通しを持ち、自己の理解度を振り返りながら、学習の進め方を修正・工夫しているか。

したがって、「静かに座って板書を写す従順な生徒」を高く評価するのではなく、「つまずいたときに自ら参考書を開いたり、友達に相談して解き直したりできる生徒」を見取る仕組みこそが、主体的に学習に取り組む態度の評価の核心です。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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