中島みゆき『悪女』歌詞に秘めた切ない真相と名盤『寒水魚』の編曲秘話

中島みゆき『悪女』歌詞に秘めた切ない真相と名盤『寒水魚』の編曲秘話の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

『悪女』という強烈なタイトルから、奔放に男を弄ぶ冷酷な女性を連想する人も少なくないかもしれません。しかし、歌詞を一節ずつ丁寧に読み解いていくと、そこに浮かび上がるのは「愛する人に去られたくないあまり、不器用な嘘をつくあまりに純粋な女性の姿」です。

歌詞の中では、他の男と夜通し飲んだふりをし、わざと香水の匂いを漂わせて「私は悪女になったのよ」とアピールする主人公が描かれます。しかし、本物の悪女であれば、わざわざそんな稚拙な演技をする必要はありません。彼女の本音は「都合のいい女でいたくない」「彼の気を引きたい」、そして何よりも「自分を捨てて去っていく彼を困らせないよう、自分が悪者になって綺麗に別れてあげたい」という究極の自己犠牲と強がりです。

「悪女になるなら 月夜はおよしよ」というフレーズは、月の光の下では本当の涙や素顔が透けて見えてしまい、嘘をつき通せないことを暗示しています。明るいメロディに包まれたこの圧倒的な孤独と切なさが、40年以上の時を経ても人々の涙腺を刺激してやまない最大の理由です。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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