『1/3の純情な感情』なぜ三分の一か?誕生秘話とメンバーの現在
『1/3の純情な感情』なぜ三分の一か?誕生秘話とメンバーの現在の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
ネット上の言説において、『1/3の純情な感情』に関して時折見られるのが「SIAM SHADEは一発屋だったのか?」「ヒット曲の重圧でメンバーが不仲になって解散したのではないか?」という短絡的な憶測です。しかし、これらは歴史的事実と照らし合わせると明白な誤解です。
まずバンドのディスコグラフィを検証すると、本作以降も『グレイシャルLOVE』『Black』『1999』『Life』などヒットシングルを連発しており、オリジナルアルバムはいずれもオリコンチャート上位を記録しています。日本武道館公演を満員にする屈指の動員力を誇っており、決して単発のヒットで終わったバンドではありませんでした。
では、2002年3月の日本武道館公演をもって迎えた解散理由の真相は何だったのか。メンバーの手記や解散前後のインタビューで共通して語られているのは、「音楽的探求心の高まりによる方向性の分岐」と「バンドという生命体の完全燃焼」でした。
大衆が求める「1/3のようなキャッチーなメロディアスロック」と、メンバーそれぞれが追求したかった「プログレッシブロックやヘヴィメタルに肉薄する複雑でヘヴィなアンサンブル」。バンドはこの二律背反するテーマと真摯に向き合い続けました。5人のテクニックが極限まで研ぎ澄まされた結果、全員が対等なソングライターとして自己の音楽性を妥協できなくなる地点へ到達したのです。仲違いによる空中分解ではなく、「自分たちの信じる最高純度のロックを鳴らし切った」という職人集団ゆえの誇り高き幕引きでした。