ボールチップの使い方完全ガイド!テグス抜けと金具の歪みを防ぐプロの技法

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ボールチップを綺麗に仕上げる工程は、単純な作業の連続に見えて、細部にプロならではの明確な力点が存在します。金具が歪む最大の原因は「工具を握る手の角度」にあり、テグスが抜ける原因は「つぶし玉の固定手順」にあります。以下の手順を忠実に守ることで、初心者でもガタつきのないプロ級の仕上がりが実現します。

第一の関門となるのが、ボールチップ 穴 通し方です。外側(底面)から内側(カップのくぼみ側)に向けてテグスを通します。このとき、穴の縁にバリ(金属のトゲ)が残っていないか事前に確認してください。安価なパーツの場合、バリがテグスを傷つけて破断の原因になることがあるためです。

続いて、カップの内側から出たテグスにつぶし玉 使い方の要となる細工を施します。通常はつぶし玉にテグスを1回通して潰すだけと解説されるケースも多いですが、これでは強い引っ張りテンションに耐えられません。確実に固定するためには、つぶし玉にテグスを通した後、もう一度同じ穴にテグスをくぐらせて小さな輪を作る「2度通し」を行います。さらに、つぶし玉の根本でテグスを1〜2回固結びし、結び目をボールチップの内側に収めるテグス 結び目 隠し方を併用します。結び目には爪楊枝の先を使ってごく微量の多用途クラフト接着剤を点付けし、完全に乾燥させます。

次に、カシメ玉 潰し方の精度が試されます。平ヤットコの中央付近でつぶし玉を挟み、均等に力を加えて平らに潰します。その後、潰した金属板を半分に折るように縦方向からもう一度軽く挟むと、コンパクトかつ強固に固定されます。余分なテグスは結び目から1mmほど残してニッパーでカットします。

そして最大の難所であるボールチップ 閉じ方 コツです。球体を潰して平べったくしてしまう失敗は、平ヤットコを正面から強く挟みすぎることで起こります。貝殻状に開いたボールチップを閉じる際は、ヤットコの平らな面を使い、左右のフチを外側から内側へと「抱き合わせる」イメージで、左右均等に少しずつ寄せていきます。一気に力を加えず、角度を変えながら数回に分けて寄せることで、美しい球体フォルムが崩れません。

最後に、先端のフック部分を丸ヤットコや平ヤットコで倒し、輪(カン)を作ります。ここに丸カン つなぎ方の基本である「前後にずらして開閉する」手法を用いて留め具を連結すれば、ビクともしない強固な端処理が完了します。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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