インフル治りかけの咳や微熱は危険信号?解熱後の感染力と出勤復帰基準
インフル治りかけの咳や微熱は危険信号?解熱後の感染力と出勤復帰基準に関するポイントを丁寧にまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
「熱が下がった当日から職場や学校へ行ってよいか」という疑問に対し、感染症の臨床現場からは明確にノーが突きつけられます。体感的な回復と病原体の体内残存には明らかなタイムラグが存在し、解熱後の感染力と期間に関する正しい知識を持たなければ、知らぬ間に家庭や職場でスプレッダーとなってしまいます。
国立感染症研究所等の臨床研究データによると、インフルエンザウイルスは発症前日から排出が始まり、発症後2〜3日目に排出量のピークを迎えます。その後徐々に減少するものの、熱が完全に下がった後も24時間から72時間程度は鼻咽頭から感染性を持つ生きたウイルスが排出され続けることが実証されています。特に免疫応答が未熟な乳幼児や基礎疾患を持つ高齢者では、発症後7日から10日間にわたってウイルス排出が継続する事例も珍しくありません。
したがって、一般的な熱が下がってからの外出目安としては、「平熱に戻ってから丸2日間(48時間)が経過していること」が最低条件です。この間はマスクの着用義務を遵守し、食料品の買い出しなど真にやむを得ない短時間の外出を除いては、自宅での完全隔離を維持することが医学的・社会的な合意形成となっています。