転んで頭を打ったら要注意!救急車を呼ぶ危険な症状5つと受診目安
転んで頭を打ったら要注意!救急車を呼ぶ危険な症状5つと受診目安の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
Q1:転んで頭を打った後、本人が眠たそうにしていますが寝かせても大丈夫ですか?
A1:激しく泣き疲れた子どもなどが一時的に眠ることはありますが、「単なる睡眠」と「意識障害による傾眠傾向」の判別は極めて重要です。眠らせる場合でも、受傷後数時間は2時間おきに軽く体を揺すったり名前を呼んだりして、普段通りに目を覚まして受け答えができるかを確認してください。呼びかけに反応しない、刺激しても起きない、呼吸が不規則な場合は直ちに救急車を要請してください。
Q2:頭部打撲の後、市販の頭痛薬を飲ませてもよいですか?
A2:受傷直後の安易な痛み止めの服用は避けるべきです。アスピリンやロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は血小板の働きを抑制し、頭蓋内出血を助長・悪化させるリスクがあります。また、薬で頭痛を麻痺させてしまうと、頭蓋内病変の悪化による「頭痛の増強」という決定的な危険サインを見落とす恐れがあります。まずは脳神経外科で安全を確認した上で、医師から処方された薬剤を使用してください。
Q3:脳震盪と診断された場合、仕事やスポーツにはいつから復帰できますか?
A3:脳震盪は「脳の機能的な障害」であり、画像検査で異常がなくても脳は一時的なダメージを受けています。受傷後すぐにスポーツや激しい活動に復帰し、短期間のうちに再び頭部へ衝撃を受けると、「セカンドインパクト症候群」と呼ばれる不可逆的で重篤な脳浮腫を引き起こす危険があります。まずは身体的・精神的な安静を保ち、無症状の状態が確認されてから段階的(軽い有酸素運動→競技特有の練習→対人練習)に数日から数週間かけて復帰するステップを踏む必要があります。
Q4:たんこぶの腫れがひどく、ブヨブヨとして柔らかい場合の対処法は?
A4:たんこぶが骨のように硬く盛り上がるのではなく、指で触るとブヨブヨと液体が溜まったように波打つ状態は、帽状腱膜の下や骨膜の下に大量の血液が貯留している「帽状腱膜下血腫」や「骨膜下血腫」、あるいは頭蓋骨骨折を伴っている可能性が考えられます。無理に針を刺して抜こうとしたり強く圧迫したりせず、患部を冷やしながら速やかに脳神経外科を受診し、レントゲンやCTによる画像診断を受けてください。