田母神俊雄の現在と経歴|論文更迭から裁判の真相、最新動向を徹底解説
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退官後の田母神氏は、保守系オピニオン誌での執筆や『たかじんのそこまで言って委員会』などのテレビ番組で歯に衣着せぬ発言を連発し、一大ブームを巻き起こします。その熱狂の頂点となったのが、2014年2月の東京都知事選挙への出馬でした。
元首相の細川護熙氏、元厚生労働大臣の舛添要一氏、弁護士の宇都宮健児氏らが激突した同選挙において、田母神氏は無所属・新党改革等の支援を受けず、主にネットユーザーや若年保守層の熱烈な支持を背景に約61万票(得票率約12.5%)を獲得し4位と健闘。同年の第47回衆議院議員総選挙にも「次世代の党」公認で東京12区から出馬(比例重複)しましたが、落選に終わりました。
しかし、選挙戦の熱気の裏で暗雲が立ち込めていました。2016年4月、東京地検特捜部は田母神氏と選挙対策本部の事務局長を公職選挙法違反(運動員買収)の容疑で逮捕します。都知事選の残余資金(政治資金)から、選対幹部や運動員計5名に対し現金計280万円を配付・供述させたという容疑でした。
裁判において田母神氏は「現金の配付は事務局長が主導したもので、自身は了承していない」として無罪を主張しました。しかし、東京地裁は2017年5月、「陣営トップとしての責任を免れず、了承があったと認められる」として懲役1年10か月・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。最高裁まで争ったものの2018年に判決が確定し、5年間の公民権停止処分となりました。
この事件の背景には、選対事務局長による数千万円規模の政治資金横領疑惑(別件で実刑判決)も絡んでおり、政治経験の浅い田母神氏が「金庫番」の暴走をコントロールできなかった組織ガバナンスの欠如が最大の要因であったと多くの政治記者が指摘しています。2023年に執行猶予を満了したことで、法的にはすべての権利が回復しています。