整腸剤を毎日飲むのは危険?依存性の真相と医師が明かす正しい活用術
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「何年も新ビオフェルミンSを毎日飲み続けているが、正直なところ何が変わったのかよく分からない」「やめると不安だから漫然と買い続けている」――Web上のコミュニティや調剤薬局の窓口では、このような愛用者の吐露が頻繁に聞かれます。
なぜ、毎日欠かさず飲んでいるにもかかわらず、期待通りの実感が得られない事態が起こるのでしょうか。取材した総合病院の消化器内科医は、その構造的背景を次のように指摘します。
「整腸剤で補う善玉菌は、いわば庭に撒く“種”に過ぎません。その種が根付き、増殖するための“肥料”となる水溶性食物繊維やオリゴ糖が食事に含まれていなければ、菌は腸内をただ素通りして排出されてしまいます。さらに、高度なストレスによる自律神経の乱れ、睡眠不足、過度な飲酒が続いている状態では、数錠の整腸剤でカバーできる許容量をはるかに超えて腸内環境が悪化し続けてしまうのです」
また、人間の腸内には100兆個以上、数百種類もの細菌が複雑な縄張りを築いています。すでに定着している固有の常在菌と、外から摂取した整腸剤の菌種との相性(相乗効果が生まれるか、定着を拒まれるか)には著しい個人差があります。ある人にとって劇的な効果を発揮した銘柄が、別の人にはまったく響かないという現象は、細菌学的に見て極めて自然な結果なのです。