家に出たムカデに似た虫の正体は?毒の有無と見分け方・撃退策を検証

家に出たムカデに似た虫の正体は?毒の有無と見分け方・撃退策を検証に関する基本知識をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

梅雨の合間の晴れの日や初夏、住宅の基礎コンクリートや玄関ポーチを埋め尽くすように群がり、壁面をよじ登ってくる光景で住民を震撼させるのがヤスデです。地域によっては数千匹から数万匹規模で集団移動を行い、ニュースで報じられることも珍しくありません。

ヤスデが特定の時期に大量発生・侵入する最大のトリガーは、降雨による土壌環境の激変です。ヤスデは本来、庭の落ち葉の下や湿った腐葉土の中で、有機物を分解して土に還す自然界の分解者として生息しています。しかし、梅雨時の長雨やゲリラ豪雨によって土壌内の水分が飽和状態になると、土の中で呼吸ができなくなり、溺死を避けるために一斉に地上へ這い出します。そして、乾燥した高い場所を求めて住宅の外壁を登り、わずかなサッシの隙間や換気口から屋内へと侵入してくるのです。

ヤスデ対策において最も注意すべき鉄則は、「絶対に物理的な力で踏み潰したり、ほうきで乱暴に掃き潰したりしない」ことです。ヤスデの体側にある毒腺からは、捕食者から身を守るためにキノン類やシアン化水素を含む分泌液が放出されます。この分泌液はヨウ素に似た刺激性の強い悪臭を放ち、靴底や玄関タイルに付着すると数日間にわたって異臭が消えなくなります。室内に入り込んだ個体は、ガムテープやコロコロ(粘着ローラー)で静かに貼り付けて密封ゴミ袋に捨てるか、ティッシュで包み込んで優しく回収するのが正解です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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