ギャッチアップとは?誤嚥・褥瘡を防ぐ正しい角度と手順・背抜きの理由
ギャッチアップとは?誤嚥・褥瘡を防ぐ正しい角度と手順・背抜きの理由についての真相をご紹介します。
特別養護老人ホームや病院、そして在宅介護の現場で頻発しているトラブルを取材すると、機器の性能向上に油断した運用上の盲点が見えてきます。
SNSや知恵袋などの介護コミュニティで散見されるのが、「食事後、消化を良くしようと思って60度のまま1時間以上テレビを見させていたら、お尻に水疱ができてしまった」という事例です。背上げ角度が高くなるほど、体重の大部分が仙骨部に集中します。たとえ体圧分散マットレスを使用していても、60度以上のハイアングルで長時間過ごすことは、皮膚組織にとって非常に過酷な環境を作り出します。
また、介助者が無言でリモコンを操作した結果、利用者が「いきなり身体が持ち上がって後ろに倒れるような恐怖を感じた」と訴えるケースも後を絶ちません。心理的な恐怖は全身の硬直を招き、拘縮(関節が固まること)を悪化させる引き金になります。操作前の「少し背中を上げますね」「気分は悪くないですか」という一声は、単なるマナーではなく、利用者の筋緊張を解くための重要な看護技術です。