壊れたエアコン買取の真相!2026年最新スクラップ相場を徹底追究
壊れたエアコン買取の真相!2026年最新スクラップ相場を徹底追究の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
電源が入らない、冷暖房が効かない、内部がカビや埃だらけ――。リサイクルショップでは「査定額ゼロ円」どころか引き取りすら拒否される完全な故障品が、なぜ金属スクラップ市場では歓迎され、数千円の現金に化けるのか。その答えは、業者がエアコンを「家電製品」ではなく「高密度の金属資源の塊」として見ている点にある。
エアコン、とりわけ重量の大半を占める室外機には、極めて換金性の高い金属が凝縮されている。冷媒を循環させる圧縮機(コンプレッサー)のモーターには高純度の銅線がぎっしりと巻かれており、熱交換器(ラジエーター)にはアルミニウムのフィンと銅パイプが複雑に組み合わされている。さらに、外装ケースやベースフレームには良質な鉄が使われている。つまり、家電としての寿命が尽きていても、製錬所に送れば新品の金属素材へと生まれ変わる資源的価値は一切失われていない。
国際市場における銅やアルミの取引価格は、脱炭素化に伴う電気自動車(EV)の普及やAIデータセンターの電力網増設により、記録的な高水準を維持している。資源を持たない日本のリサイクル業界において、市中から回収される廃エアコンは極めて安定した資源供給源だ。家電リサイクル法ルートに乗せれば「廃棄物」として処理費用を徴収されるものが、金属スクラップ問屋のヤードに持ち込まれれば、瞬時にその日の金属相場に基づいた「有価物」として現金決済される。これが、壊れたエアコン買取の真相における経済的カラクリである。