なぜ前田敦子は絶対的だったのか?伝説のセンターのすごさと現在

なぜ前田敦子は絶対的だったのか?伝説のセンターのすごさと現在の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

前田敦子のカリスマ性を語る上で欠かせないのが、AKB48選抜総選挙における盟友・大島優子との宿命のライバル関係です。2009年の第1回総選挙で前田が初代女王に輝いたものの、翌2010年の第2回では大島優子が逆転勝利。「私の背中を見てついてきてください」と涙ながらに宣言した大島に対し、前田は2位の壇上で悔しさを押し殺しながら祝福の言葉を口にしました。

そして迎えた2011年6月9日、日本武道館で開催された第3回選抜総選挙。フジテレビ系列の生中継が平均視聴率26.3%(瞬間最高37.9%)を記録した歴史的一夜で、前田敦子は139,892票を獲得し、見事に女王の座を奪還します。プレッシャーの極限状態の中で放たれたのが、平成のエンタメ史に残るあの言葉でした。

「ひとつだけお願いがあります。私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」

過呼吸で呼吸を乱し、体を震わせながら絞り出されたこのスピーチは、当時過熱していたアンチからの激しい中傷や批判をすべて自分が一身に背負い、グループを守るという悲壮な決意表明でした。ドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on』のカメラが記録していたバックステージの光景――過呼吸で倒れ込み、スタッフに抱きかかえられながらステージへ戻っていく姿は、虚構のアイドル像を粉砕し、命を削ってエンターテインメントを提供する「一人の人間の壮絶な生き様」として国民の脳裏に焼き付いたのです。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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