京都京極かねよのきんし丼を徹底解剖!混雑・予約と評判の真相

京都京極かねよのきんし丼を徹底解剖!混雑・予約と評判の真相の総合ガイドをご紹介します。役立つ情報が満載です。

京極かねよのテーブルに運ばれてくるきんし丼を前にして、驚かない人はいません。運ばれてきた漆塗りの丼は、あらかじめ蓋が完全に閉まらず、斜めに浮き上がった状態で配膳されます。その隙間から惜しげもなく飛び出しているのは、黄金色に輝く極厚の「京風だし巻き卵」です。

一般的に「錦糸(きんし)」といえば、薄焼き卵を細かく刻んだものを指します。ところが、かねよのきんし丼に載っているのは、刻まれる前の巨大なだし巻き卵そのもの。卵3個分とも言われる贅沢なボリュームで、熟練の職人が一本一本丁寧に巻き上げた卵焼きは、箸を入れるとジュワリとあふれ出す上品な京出汁をたたえています。卵の布団をそっとめくると、秘伝のタレをまとった香ばしいうなぎの蒲焼きが姿を現す仕掛けです。

なぜこのような破天荒な盛り付けになったのか。三代目店主の手記や店舗の記録によると、誕生は大正時代にさかのぼります。当時、新京極は芝居小屋や映画館がひしめく日本屈指の歓楽街でした。観劇帰りの客が短時間で満足できるよう、栄養価の高いうなぎと卵を組み合わせる着想を得たものの、繁忙を極める厨房で細かく刻む暇がなく、「いっそ焼きたてのだし巻きをそのまま豪快に載せてしまえ」と提供したのが始まりと伝えられています。

「見た目の奇抜さだけを狙った現代の映えメニュー」ではなく、激動の大正期にお腹を空かせた庶民を喜ばせたいという料理人の合理性とサービス精神が生んだ、正真正銘の歴史的遺産なのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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