肉の部位ザブトンとは?ハネシタとの違いとプロ直伝の焼き方を徹底解説
肉の部位ザブトンとは?ハネシタとの違いとプロ直伝の焼き方を徹底解説について徹底解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
食肉市場において牛肉希少部位ザブトンが別格の扱いを受ける最大の要因は、その圧倒的な希少性と特異な筋組織にある。解剖学的には牛の肩ロース(チャックアイロール)のあばら骨側に位置する部位であり、英語圏では「チャックフラップ(Chuck Flap)」と呼ばれる。
成牛1頭の体重はおよそ700〜800kgに達するが、枝肉から精肉化される過程で取れるザブトンの重量はわずか3〜4kg前後にすぎない。全体の1%未満という歩留まりの低さが、希少部位たる所以だ。
部位の最大の特徴は、運動量の少ない背中側に位置するため、筋膜や硬い結合組織が極めて少なく、細やかなサシ(霜降り)が網目状にびっしりと入る点にある。食肉関係者の証言によると、「肩ロースザブトンの味と食感は、ロース特有の上品な赤身の風味と、カルビを超える濃厚な脂の甘みが奇跡的なバランスで同居している」と評される。
印象的なザブトンの名前の由来は、枝肉から切り落とした際の四角く平らなブロック形状が、和室で用いる「座布団」に酷似していたことによる。昭和から平成初期にかけて東京の老舗焼肉店が名付け親となり、部位の細分化ブームとともに全国区の呼称として定着した経緯がある。