ドリカム『もしも雪なら』歌詞の真相|発売20年目に紐解く涙の理由

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『もしも雪なら』の発売日は2006年11月29日。シングルとしては『もしも雪なら/今日だけは』という豪華な両A面シングルとして世に送り出されました。本作のソングライティングを担当したのは吉田美和(作詞・作曲)、そしてサウンドの構築を一手に担ったのが中村正人(編曲)です。

吉田美和の出身地である北海道・池田町で培われた原風景は、彼女が描く冬の情景描写に圧倒的なリアリティをもたらしています。寒冷地特有の、音をすべて吸い込むような静謐な雪の冷たさと、体温を求める人間の生々しい熱量。この対比を詞とメロディで見事に昇華させています。

一方、中村正人による編曲は、重厚なストリングスと繊細なアコースティックピアノが絡み合う緻密なスコアで構築されています。サビに向けて感情が昂るにつれてドラマチックに展開するベースラインとオーケストレーションは、降雪が次第に激しさを増し、二人の行く手を遮っていくような緊迫感と美しさを完璧に演出しています。当時の音楽雑誌インタビュー等で関係者が明かしたところによると、歌声のダイナミクスを極限まで活かすため、音数の引き算と空間の残響処理に極めてストイックなスタジオワークが重ねられたといいます。

その後、本作は2007年12月12日にリリースされた14枚目のオリジナルアルバム『AND I LOVE YOU』にも収録され、アルバム全体の感情的なクライマックスを飾る重要曲として位置づけられました。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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