もののけ姫タタリ神の正体と呪いの結末!ナゴの守・乙事主の悲劇を徹底解説

もののけ姫タタリ神の正体と呪いの結末!ナゴの守・乙事主の悲劇を徹底解説の重要ポイントを解説します。専門的な知識がチェックできます。

物語の発端となるタタリ神の正体は、西の国の巨大な猪神「ナゴの守(なごのかみ)」です。白く美しく巨大な猪であり、多くの猪たちを率いる誇り高き森の守護者でした。しかし、タタラ場を拓こうとするエボシ御前率いる人間たちに住処を奪われ、最新兵器である石火矢の銃撃を受けて重傷を負います。

瀕死の重傷を負ったナゴの守は、骨肉を焼かれるような激痛と、同胞を殺戮された絶望のなかで逃げ惑いました。公式資料『THE ART OF THE PRINCESS MONONOKE』において宮崎駿監督が言及している通り、タタリ神化の本質は「極限の苦痛と憎悪によって自己を見失い、荒ぶる狂気そのものに呑まれるプロセス」にあります。激痛から逃れようともがき、憎悪を煮えたぎらせるうちに、神としての神格は崩壊し、目に映るすべての生命を呪い殺す破壊の権化へと変貌していったのです。

後半で登場する鎮西(九州)の長老・乙事主もまた、同じ残酷な運命を辿ります。盲目でありながら一族の誇りを守るため、人間との全面戦争に打って出た乙事主は、唐傘連と地侍の狡猾な罠にかかり、一族を全滅させられました。自らも深手を負い、仲間の皮を被ったジバシリ(人間)の死臭に囲まれたとき、極限の屈辱と絶望が誇り高き長老の精神を完全に破壊。ナゴの守と同様に、全身からドロドロとした触手を噴き出し、タタリ神へと堕ちていきました。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest