赤坂日枝神社が最強と呼ばれる理由|出世と縁結びの真相を徹底解剖
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山王橋の鳥居を抜けると、参拝者の目の前に現れるのは屋外型の巨大なエスカレーターです。伝統的な神社建築と現代の昇降設備という一見対極の組み合わせには、社寺の存立をめぐる深い苦渋と革新の決断がありました。
赤坂日枝神社 エスカレーター設置の経緯は、神社の立地する星ヶ丘の急峻な地形に起因します。古くからの男坂・女坂は急勾配の階段が続き、足腰の弱い高齢者や車椅子の参拝者、あるいは初着を抱えたお宮参りの家族、着物姿の婚礼参列者にとって大きな物理的障壁となっていました。平成の社殿復興・境内整備事業の一環として、「あらゆる世代が分け隔てなく神域に参拝できるユニバーサルデザインの聖地」を目指し、景観保全に細心の注意を払いながら導入されたのがこの昇降設備です。
さらに本殿拝殿の天井を見上げると、平成20年(2008年)の社殿復興50年を記念して制作された圧巻の光景が広がります。東京藝術大学の元学長・宮田亮平氏の監修のもと、鎌倉時代の武蔵野の原野を彩った草木や鳥虫が、緑青・藤黄・朱・群青・臙脂・黄土などの天然岩絵具を用いて描かれた123枚の天井板絵です。都会の喧騒と最先端インフラを通り抜けた先に、日本画の粋を集めた厳かな空間が広がる構成は、国内外の参拝者に強烈な印象を与えています。
アクセスの利便性も都内屈指であり、東京メトロ千代田線「赤坂駅」から徒歩3分、銀座線・南北線「溜池山王駅」から徒歩3分という抜群の立地です。ただし、平日正午前後には周辺企業のビジネスパーソンが集中し、正月三が日や山王祭の期間中は鳥居の外まで行列が伸びるため、静寂の中で祈願したい場合は平日の早朝6時〜8時台の参拝が推奨されます。