馬の走り方の全種類と足の着地順を解明!速さの秘密と四肢の連動
馬の走り方の全種類と足の着地順を解明!速さの秘密と四肢の連動にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
馬がトップスピードで駆けるギャロップ(襲歩)の根幹を支えているのは、背骨の柔軟な屈伸と四肢の連動メカニズムです。後肢で爆発的な推進力を生み出し、脊椎をしならせながら前肢へと力を伝え、最後に最後に伸びる前肢(リーディングレッグ)で力強く大地を引き寄せるようにして前方へと跳躍します。
このとき、走りのバランスと旋回性能を決定づける極めて重要な概念が「手前(てまえ)」です。
最後に着地して体を前方に引っ張る前肢が右足であれば「右手前」、左足であれば「左手前」と呼びます。馬はカーブを曲がる際、遠心力に対抗してバランスを保つため、コーナーの内側の足を前方に伸ばす手前を選択します(右回りコースなら右手前、左回りコースなら左手前)。
競馬中継の実況で「手前を変えた!」というフレーズが使われるのは、直線に入った競走馬がコーナーリングで疲労した前肢を休ませ、逆側の肢を主軸に切り替えることで、最後の直線での爆発的な推進力を再点火させる勝負の瞬間だからです。手前の切り替えがスムーズにできない馬は、直線での伸びを欠いたり、コーナリングで外側に膨らんでタイムロスを生じたりします。