水分摂りすぎで腎臓に負担?水中毒の危険と1日の正しい摂取目安を解明
水分摂りすぎで腎臓に負担?水中毒の危険と1日の正しい摂取目安を解明とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
水分の過剰摂取が引き起こす最も急性かつ危険な病態が水中毒(水過剰症)です。これは、大量の水によって体液が薄まり、血液中のナトリウム濃度が正常値(135〜145mEq/L)を大きく下回る低ナトリウム血症の原因となります。
血中ナトリウム濃度が低下すると、浸透圧の原理により、血管内から周囲の細胞内へと水分が移動します。これが脳細胞で発生すると「脳浮腫(脳のむくみ)」を引き起こし、頭蓋骨に囲まれた脳の圧力が急上昇します。初期段階では軽い疲労感や頭痛、吐き気程度ですが、急速に進行すると意識障害や痙攣発作、最悪の場合は呼吸停止に至る急性水中毒の危険性が存在します。
日本国内でも、短時間での過度な水分摂取チャレンジや、激しい持久系スポーツ後の真水の一気飲みによって救急搬送されるケースが確認されています。自覚症状が「軽いめまい」や「生あくび」から始まるため見過ごされやすく、発見が遅れると不可逆的な神経障害を残すリスクがあります。