未来を動かす処方箋:少子高齢化に直面する若者ができること
未来を動かす処方箋:少子高齢化に直面する若者ができることの見逃せないポイントを一挙に解説しました。
かつて岸田文雄前首相が旗を振った『異次元の少子化対策推進プロジェクト』の本格運用から数年が経過した。こども家庭庁を中心とした児童手当の拡充や育児休業給付の実質手取り10割化など、予算規模としては過去最大級の財政出動が続いている。しかし、現場の若い世代が実感する生活の厳しさや将来への不透明感は、簡単に拭い去れるものではない。
厚生労働省が公表した最新の人口動態統計を見ても、婚姻件数の低下傾斜には歯止めがかかっておらず、出生数の減少ペースは事前の予測を上回る速さで推移している。公共政策・社会経済学の専門家からも、「現金を給付する支援だけでは、雇用環境の不安定さや若年層の経済的余力のなさを抜本的に解決することは難しい」という厳しい指摘が相次ぐ。制度の拡充自体は評価されるべきだが、政策の到達点と若者が現場で抱く不安の間には、なおも大きな溝が存在しているのが実情だ。