ムカデに刺されたら冷やすのは絶対Ng?43℃の温熱療法と正しい応急処置
ムカデに刺されたら冷やすのは絶対Ng?43℃の温熱療法と正しい応急処置とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
医療従事者への取材やSNS・知恵袋等に寄せられる生々しい体験談を分析すると、共通して見られるのは「刺された当夜よりも、翌朝起きたときの腫れと痒みのほうが凄まじい」という訴えです。
「夜中に足の指を噛まれ、応急処置をして痛みが引いたので安心して寝たら、翌朝足首までパンパンに腫れ上がり靴が入らなくなった」という証言は典型例です。なぜ受傷直後ではなく翌日に悪化するのでしょうか。
その主原因は、生体防御反応である遅延型アレルギー反応(IV型アレルギー)にあります。ムカデ毒に含まれる高分子タンパク質に対して免疫細胞(Tリンパ球など)が反応を完了し、局所に炎症性サイトカインを放出し始めるまでに12〜24時間を要します。このため、初日の激痛が治まったからといって油断しステロイドの塗布を怠ると、翌日になって猛烈な発赤と熱感を伴う硬結(しこり)が形成されてしまいます。
腫れと激痛が完全に引くまでの平均期間は、適切な初期治療を行った場合で3日〜5日程度ですが、無処置や掻きむしりによって細菌感染を併発した場合は、治癒まで2週間以上を要するケースも報告されています。