オーストラリアは何語?英語が公用語ではない意外な真実と現場のリアル
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オーストラリアの言語を語る上で欠かせないのが、6万年以上の歴史を持つ先住民族(アボリジニおよびトレス海峡諸島民)の言語事情です。 1788年の英国入植以前、オーストラリア大陸には250以上の固有言語と800以上の地域方言が存在していました。しかし、入植に伴う同化政策や先住民の子供たちを強制的に家族から引き離した「盗まれた世代(Stolen Generations)」の過酷な歴史により、多くの言語が途絶の危機に瀕しました。現在、日常的に話されている先住民言語は150言語程度に減少し、そのうち危機に瀕していない言語はわずか十数言語とされています。 一方で、現在オーストラリア全土では言語復興プログラムが推進されており、日常の地名や英単語の中にも先住民言語を起源とする言葉が数多く息づいています。 * カンガルー(Kangaroo):クイーンズランド州先住民族クーク・イミディル語の「Gangurru」が語源。 * コアラ(Koala):ダラング語で「水を飲まない」を意味する言葉が語源。 * キャンベラ(Canberra):首都キャンベラの名は、先住民族の言葉で「出会いの場所(Meeting Place)」を意味する「Kamberra/Canberry」に由来。 * ボンダイ(Bondi):シドニーの有名ビーチ「ボンダイ」は、「岩を砕く波の音」を意味する先住民の言葉。 オーストラリアの公的行事では、冒頭に土地の伝統的所有者への敬意を示す「Welcome to Country(伝統的所有者による歓迎の儀式)」や「Acknowledgement of Country(土地への敬意の表明)」が行われるのが標準的な礼儀となっています。