少林寺拳法とは何か?中国武術や空手との違いと日本発祥の真相
少林寺拳法とは何か?中国武術や空手との違いと日本発祥の真相に関する気になる情報をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
少林寺拳法をめぐる最大の混同は、中国の「少林拳(嵩山少林寺の武術)」および沖縄を発祥とする「空手」との境界線にある。名称の類似から「中国から直輸入された格闘技」と誤解されがちだが、ルーツと運動特性を照らし合わせるとその差異は歴然としている。
必読記事
開祖・宗道臣が戦前・戦中の中国大陸で学んだ各種の古流拳術の技法に着想を得たことは事実である。だが、それらを日本人の体格や心理に合わせて再編し、独自の理論で体系化したものが現在の少林寺拳法だ。中国少林寺がアクロバティックな跳躍や型(套路)の美しさを重んじる側面があるのに対し、日本の少林寺拳法は「二人一組(組手主体)」で互いの身体構造を利用しながら反復練習を行う点に主眼が置かれている。
また、同じく打撃技を持つ「空手」との違いも大きい。伝統派空手やフルコンタクト空手が打撃の破壊力や間合いの攻防、組手試合での一本勝ちを追求するのに対し、少林寺拳法は打撃技(剛法)だけでなく、手首を掴まれた状態から相手を制する関節技・固め技(柔法)が半分を占める。さらに、試合で相手を叩きのめすこと自体を目的とせず、攻撃してきた相手を傷つけずに無力化・制圧する「自衛処身」を至上命題としている。