タイガー・ジェット・シンの現在と素顔|狂虎伝説と大富豪の真実
タイガー・ジェット・シンの現在と素顔|狂虎伝説と大富豪の真実の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
詳細を見る
タイガー・ジェット・シンの名を日本全国に決定的に刻み込んだのが、1970年代の新日本プロレスで巻き起こした一連の凶行劇です。とりわけプロレス史における最大の事件として語り継がれているのが、1973年11月5日の「新宿伊勢丹前襲撃事件」でした。
妻の倍賞美津子とともに白昼の新宿伊勢丹で買い物を終え、タクシーに乗り込もうとしていたアントニオ猪木を、シンとその一派が突如として急襲。人通りの多い大通りで猪木を路上に引きずり下ろし、滅多打ちにして流血に追い込みました。買い物客の悲鳴が響き渡り、警察官が多数出動する騒ぎとなったこの事件は、翌日の一般紙やワイドショーでも大々的に報道され、世間を騒然とさせました。
さらにファンの戦慄を決定づけたのが、翌1974年6月20日、蔵前国技館でのNWF世界ヘビー級選手権試合です。シンは猪木の左腕をアームブリーカーで容赦なくへし折り、猪木は骨折による無念のレフェリーストップ負けを喫しました。「腕折り事件」として知られるこの一戦で、シンは日本全国のプロレスファンから本気で命を狙われるほどの恐怖と憎悪を買うことになります。
サーベルの柄で相手を突き刺し、客席になだれ込んでは観客を蹴散らす姿は、演出の枠を完全に超越した「本物の狂気」として受け止められ、新日本プロレスの黄金時代を創り上げる原動力となりました。