イップスになりやすい人の共通点とは?真面目な完璧主義者が陥る脳の罠

イップスになりやすい人の共通点とは?真面目な完璧主義者が陥る脳の罠とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

イップスを発症するプレイヤーを観察すると、驚くほど明確なパーソナリティの共通点が浮かび上がります。日本スポーツ心理学会に蓄積された症例や臨床心理士の聞き取り調査でも、最も頻繁に観察されるのが真面目な性格と完璧主義の傾向です。決して練習をサボる選手ではなく、誰よりも居残りで反復練習をこなし、チームの規律を守る模範的な選手がターゲットになります。

スポーツ心理学の観点から見ると、このタイプは「100点以外はすべて失敗」とみなす極端な思考(白黒思考)を持ちがちです。わずか数ミリのリリースのズレやフォームの違和感を過度に問題視し、自らを厳しく監視し続けます。この過剰な自己チェックが、長年の反復練習によって無意識の自動制御(小脳や大脳基底核が司る運動)に落とし込まれていたスムーズな動作を破壊してしまうのです。

さらに見逃せないのが自律神経の乱れです。「絶対にミスが許されない」という強烈な責任感やプレッシャーに晒され続けると、交感神経が過剰に優位となり、筋肉の緊張や血流低下を招きます。心拍数が急上昇した状態で無意識の身体動作を行おうとすれば、普段使わないアウターマッスルが不随意に収縮し、腕が縮こまる、あるいは指先が硬直するといった運動制御のフリーズ現象が発生します。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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