苦土石灰と有機石灰の違いを徹底解明!すぐ植える秘密と正しい使い分け
苦土石灰と有機石灰の違いを徹底解明!すぐ植える秘密と正しい使い分けに関する最新のニュースを速報でお届けします。関心のある方は必見です。
「良かれと思ってたっぷり石灰を入れたら、野菜がまったく育たなくなった」。園芸相談窓口や大手知恵袋サイトで後を絶たないのが、この家庭菜園 土作り 失敗例です。全国の市民農園やベランダ菜園の現場を観察すると、石灰を「たくさん入れれば入れるほど土が元気になる魔法の薬」と誤認しているケースが驚くほど多く見受けられます。
東京都内の市民農園を借りて3年目になる50代男性の手記には、典型的な落とし穴が生々しく記されています。「春先にナスとトマトの苗を買ってきたその日に、土作りの本に書いてあった苦土石灰と元肥を一気に漉き込み、1時間後に定植しました。1週間後、苗の下葉から黄色く変色してポロポロ落ち、最終的には茎の根元が茶色く腐って全滅。農園のベテラン指導員に土を見てもらったところ、『アンモニアガスで根が完全に蒸し焼きになっている』と告げられ、頭が真っ白になりました」。この失敗は、苦土石灰の中和待機期間を無視した典型的なガス障害です。
一方、別の深刻なパターンとして苦土石灰 撒きすぎの症状が挙げられます。土壌の適正pHは多くの野菜で6.0〜6.5の微酸性ですが、苦土石灰を毎シーズン過剰に投入し続けた結果、土壌がpH7.5以上のアルカリ性に傾いてしまう現象です。アルカリ過多になった土壌では、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素といった微量要素が水に溶けない不溶性の状態に固定化されます。その結果、植物は根から鉄分を吸収できなくなり、新芽が白く抜ける「クロロシス(黄白化症)」を発症します。一度アルカリ性に傾いた畑のpHを下げるには、ピートモスや硫黄華を投入して半年以上の時間を費やす必要があり、回復には多大な労力がかかります。
また、有機石灰派にも油断は禁物です。有機石灰の入れすぎ注意点として、化学反応が穏やかで失敗しにくいという安心感から、規定量の3倍から5倍もの量を土が見えなくなるほど投入するケースが目立ちます。カキ殻石灰であっても、時間をかければ確実に土壌の水素イオンを消費します。数年間にわたって過剰投入を重ねれば、やはり土壌はアルカリ性に偏り、土中のカルシウム・マグネシウム・カリウムのバランス(塩基バランス)が崩壊してカリウム欠乏やマグネシウム過剰障害を引き起こします。