平成の天皇誕生日はなぜ平日に?昭和の日との違いと復活の真相
平成の天皇誕生日はなぜ平日に?昭和の日との違いと復活の真相とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。
近現代の皇室法制史を俯瞰したとき、ある時代の天皇の誕生日が後世の祝日として定着するか否かは、「歴史的評価の確定」と「時代の風化の防止」という2つの心理的要素に依存しています。
明治の「文化の日(旧明治節)」、昭和の「昭和の日」はいずれも、国家の根幹を揺るがす危機(明治維新、第二次世界大戦と戦後復興)を乗り越えた象徴としての国民的総括を経て祝日化されました。平成という時代は、戦争こそなかったものの、阪神・淡路大震災や東日本大震災といった未曾有の自然災害、そして長期にわたるデフレ不況と闘い続けた30年間でした。
法制史的な視点から導き出される結論として、12月23日の祝日復活は「上皇陛下の次代へと歴史の評価が完全に引き継がれた後」に本格検討されるべきテーマといえます。現時点で「平成の日が数年以内にできる」という確定的な言説に惑わされることなく、今上陛下を戴く現行のカレンダー秩序を尊重することが、象徴天皇制の安定性に最も資する態度といえます。