灯油とガソリンの決定的な違いとは?誤給油の恐怖と正しい見分け方

灯油とガソリンの決定的な違いとは?誤給油の恐怖と正しい見分け方に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

「石油製品は見た目で区別がつくのか」という疑問に対しては、灯油とガソリンの色の違いを押さえることが第一歩となります。本来、原油から精製された直後の状態では、ガソリンも灯油も水のように無色透明です。

現在のガソリンスタンドで販売されている自動車用無鉛ガソリンが薄いオレンジ色(淡赤色)をしているのは、誤認混油による爆発事故を防ぐために日本工業規格(JIS規格)に基づいて人工的な着色が義務付けられているからです。灯油はJIS規格上「無色透明で澄明であること」と定められており、ガラス容器や給油ノズルから注がれる段階で色を確認すれば一目瞭然です。

臭気にも顕著な差が存在します。灯油とガソリンの見分け方として、揮発成分を多く含むガソリンは鼻を刺すような甘く刺激的な特有のエーテル臭を放ち、手につくと瞬時に蒸発して冷たく感じます。反対に灯油は、油膜感のある重い油の匂いが残り、手についた後もベタつきが消えません。

日常の取り扱いで重大な過ちが生じやすいのが保管容器の選定です。ポリタンクにガソリン保管が禁止される理由は、消防法による危険物第四類の規制において明確に定められています。

一般的な灯油用ポリタンク(ポリエチレン製)にガソリンを入れると、ガソリンの有機溶剤成分によってポリエチレンの分子構造が侵され、容器が膨張・軟化して破損する恐れがあります。さらに、プラスチック容器は歩行や運搬時の摩擦で静電気を帯びやすく、給油キャップを開けた瞬間の放電火花によって、容器内部に充満した高濃度の可燃性蒸気が爆発着火する危険性が極めて高くなります。

ガソリンを運搬・保管する場合は、消防法適合試験をクリアしたKHKマーク(危険物保安技術協会)付きのガソリン携行缶の安全基準と保管期限を厳守しなければなりません。金属製密閉缶を使用し、内圧を逃がすエア調整ネジを備えた容器であることが必須条件です。また、品質保持の観点からも携行缶内でのガソリン保管期限は半年程度が目安であり、酸化劣化や変質が進む前に使い切る体制が求められます。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest