貧血と低血圧の違いとは?立ちくらみやめまいの原因を徹底解明

貧血と低血圧の違いとは?立ちくらみやめまいの原因を徹底解明の背景について、専門知識を基に徹底解説します。

立ちくらみやめまい、倦怠感といった症状があまりに酷似しているため、多くの人が「貧血=血圧が低いこと」と誤認しがちです。しかし、医学的なメカニズムに目を向けると、両者の間には血圧と血液の質の決定的な違いが存在します。

わかりやすく水道管と水に例えてみましょう。貧血とは、水道管の中を流れている「水そのものの質(成分)」が劣化している状態です。血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンというタンパク質が減少し、全身の細胞に十分な酸素を届けられなくなっています。ポンプの力(心臓)や水圧に問題がなくても、運搬役であるトラックが足りないため、全身が酸欠状態に陥るのが貧血の本質です。

これに対し、低血圧は「水を押し出す圧力(水圧)」が弱まっている状態を指します。血液の成分自体には何ら異常がなく、ヘモグロビンが満ち足りていたとしても、心臓から送り出される推進力が足りないために、重力に逆らって頭部や末梢の毛細血管まで血液を行き渡らせることができません。その結果として脳への血流が一時的に滞り、ふらつきや立ちくらみを引き起こします。

さらに世間を混乱させているのが、「脳貧血」という日常用語の存在です。朝礼などで倒れてしまう現象は古くから脳貧血と呼ばれてきましたが、脳貧血と貧血の違いを正しく理解している人は多くありません。脳貧血は医学用語ではなく、その正体の多くは自律神経の反射によって急激に血圧が下がる「起立性低血圧」や「血管迷走神経反射」です。つまり、脳貧血で倒れている人の多くは血液が薄い(貧血)のではなく、一時的な低血圧によって脳の血流が低下しているのです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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