国常立尊とは?玉置神社や日月神示の謎と恐れられる理由を徹底解明
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日本神話の原典において、この神の位置づけは書物によって決定的に異なっています。一般に普及している神道解説書の多くは『古事記』の系譜を基準に語られますが、国家の正史として編纂された『日本書紀』を開くと、まったく別の世界観が提示されている事実に突き当たります。
『日本書紀』の冒頭、天地が分かれ混沌から草木が芽吹くように葦牙(あしかび)が萌え上がった瞬間、最初に現れた絶対神こそが国常立尊です。何ものにも頼らず性別のない「純男(すがお・陰陽未分化の神)」として独り立ちし、天地の根幹を支える柱となりました。一方の『古事記』では「国之常立神」と表記され、天之御中主神をはじめとする高天原の「別天津神(ことあまつかみ)五柱」が姿を隠したあと、国土の基礎が固まる過程で生まれた「神世七代(かみのよななよ)」の第一代として登場します。
神名に含まれる「常立(とこたち)」とは、文字通り「永久に立ち続ける」という意味であり、大地そのものの不滅性と宇宙秩序の骨格を象徴しています。神代の最初期に現れながら、イザナギやイザナミのように目に見える国生みや劇的な神話劇を演じることなく、ただちに身を隠した「幽界の根源主」という特異な立ち位置が、後世の密教、修験道、国学、さらには近代神示運動へと繋がる神秘性の温床となりました。