赤ちゃんの上唇小帯が太い・切れた!健診指摘の真相と正しい対処法
赤ちゃんの上唇小帯が太い・切れた!健診指摘の真相と正しい対処法の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。
歩き始めから2歳前後の乳幼児において、最も頻度の高い口腔内アクシデントが「室内でつまづいてテーブルの角に口をぶつけ、上唇小帯を切って大出血した」というトラブルです。口の中は毛細血管が非常に密集しているため、唾液と血が混ざり合って大量に出血しているように見え、保護者がパニックに陥りやすい場面です。
万が一、子どもが転倒して上唇小帯を裂傷してしまった場合は、慌てずに以下の3ステップで応急処置を行ってください。
- 清潔なガーゼでしっかり圧迫止血を行う:水で濡らして固く絞った清潔なガーゼやティッシュを親指と人差し指で持ち、上唇をめくって小帯の傷口を上から指で挟むように5分間休まずに圧迫し続けます。子どもが泣き叫ぶと血圧が上がって血が止まりにくくなりますが、手を離さず押さえ続けることが最優先です。
- 前歯のグラつき・破折の有無を確認する:血が落ち着いたら、前歯がグラグラ揺れていないか、歯が欠けていないか、歯ぐきの中にめり込んでいないか(嵌入)を冷静に確認します。小帯自体の傷よりも、乳歯の歯根や歯槽骨へのダメージの方が将来の永久歯の形成に深刻な影響を及ぼすためです。
- 当日の飲食と入浴の刺激を避ける:受傷当日は熱いスープや柑橘類など刺激のある食べ物を避け、ぬるめの柔らかい食事(うどんやゼリー)を与えます。入浴は血行を促進して再出血を招くため、シャワー程度で軽く済ませるのが鉄則です。
受診すべき病院の診療科としては、「小児歯科」または「歯科口腔外科」が最も適切です。一般的な小児科では口腔内の精密な縫合や歯の動揺チェックに対応できないケースが多く、救急外来でも最終的に当直の歯科医師に引き継がれることが一般的です。なお、受傷後に「小帯が完全に切れてしまった」場合でも、縫合せずにそのまま綺麗に治癒することが多く、結果的に太かった小帯がスッキリして歯磨きがしやすくなることも臨床上珍しくありません。