科学史の巨人・佐々木力とは何者か?波乱の生涯と2026年の再評価
科学史の巨人・佐々木力とは何者か?波乱の生涯と2026年の再評価の疑問点について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
東大を去った後、佐々木氏の新天地となったのが中国・上海でした。2011年、中国屈指の名門である華東師範大学の海外高級専門家(特聘教授)として招聘され、同大学思勉人文高等研究院などで教鞭を執ることになります。日中の歴史的・政治的緊張が燻る時期にあっても、学問の普遍性を信じる姿勢は揺らぎませんでした。
上海では、近代科学が中国や日本といった東アジア世界にどのように受容され、伝統的な世界観といかに衝突・融合したのかという「東アジア科学史」の構築に没頭。現地の若手研究者や学生と熱心に議論を交わし、西洋中心主義を相対化する新たな学術的プラットフォームの創出を目指しました。国境やイデオロギーの枠組みを軽々と飛び越えて知的な連帯を模索したこの時期の活動は、氏の国際的なスケールの大きさを物語っています。