Super Takumar 55Mm F1.8が神レンズと呼ばれる理由と真相

Super Takumar 55Mm F1.8が神レンズと呼ばれる理由と真相にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

SNSやポートレート撮影の現場で本レンズが一躍脚光を浴びた最大の立役者こそ、画面を覆うように出現する「環状の虹色フレア(サークルフレア)」です。現代の最新レンズが多層膜コーティング(マルチコーティング)によってゴーストやフレアを徹底的に排除しているのに対し、単層コート(モノコーティング)が施されたSuper Takumarは、強い光源に対して適度に破綻します。この破綻こそが、デジタル時代の表現者にとって無二の武器となっています。

狙って美しい虹色フレアを出現させるには、いくつかの明確な撮影条件が存在します。

  • 光源の位置:太陽などの点光源を画面のド真ん中に置くのではなく、「画角のフレーム外、斜め45度前後のギリギリの境界線」に配置する。
  • 絞り値の選定:必ず絞り開放の「F1.8」または半段絞った「F2.0」を選択する。F4以降まで絞り込むとフレアが収束し、通常のゴーストに変わってしまう。
  • 遮光のコントロール:レンズフードは必ず外す。手や帽子を使って光の差し込む角度をわずかに微調整する「ハレ切り」を行うことで、フレアのリングの太さや色の濃淡をコントロール可能。

実際の作例を見ると、逆光下ではコントラストがふわりと低下し、被写体の輪郭を包み込むような光のヴェールが形成されます。特に逆光での女性ポートレートや花、夕暮れのストリートスナップにおいて、光の輪が被写体を包み込む描写は、Photoshopなどの後加工では再現し得ない有機的で生々しい空気感を写真に吹き込んでくれます。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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