猫が毛玉を吐くのは生理現象か?病気を見極める危険サインと真相

猫が毛玉を吐くのは生理現象か?病気を見極める危険サインと真相について見逃せない 事実を厳選して解説いたします。

胃の中で巨大化した毛玉が自力で吐き出せなくなったり、十二指腸や小腸へと流れて詰まったりする病態を「毛球症(もうきゅうしょう)」と呼びます。毛球症の症状は初期段階では目立ちにくく、じわじわと進行するのが特徴です。食欲の低下、便秘気味になる、お腹を触られるのを嫌がる、毛づやが悪くなるといった小さな変化から始まります。

最も警戒すべきは、小腸に毛玉が完全に詰まってしまう「腸閉塞(イレウス)」です。学術的にもその危険性は明確に示されています。毛玉による腸閉塞を発症した猫を調査した獣医学研究(Barrs et al., 1999)によると、対象となった腸閉塞症例5頭のうち、実に4頭がペルシャをはじめとする長毛種でした。メインクーン、ラグドール、ノルウェージャンフォレストキャットなどの長毛種は、短毛種に比べて被毛の長さと密度が高いため、グルーミング時に胃腸へ送り込まれる毛の体積が圧倒的に多くなります。

腸閉塞に陥ると消化管の血流が阻害され、最悪の場合は腸管の壊死や穿孔(穴が開くこと)を引き起こし、腹膜炎を併発して死に至ります。閉塞を解除するには腸閉塞の開腹手術リスクを避けて通ることはできません。全身麻酔のリスクに加え、外科手術費用は入院費を含めて15万円から30万円前後に達することも珍しくなく、愛猫の身体にも家計にも甚大な負担を強いることになります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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