分留とは?蒸留との違いや原油精製の仕組み・沸点の謎を徹底解剖
分留とは?蒸留との違いや原油精製の仕組み・沸点の謎を徹底解剖について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。
Q1:分留と蒸留の違いを一言で言うと何ですか?
A1:蒸留は「塩水から水を取り出すように、主に1つの成分を回収する操作」であり、分留(分別蒸留)は「原油やアルコール水溶液のように、沸点の異なる複数の液体を沸点順に切り分けて回収する操作」です。
Q2:なぜ水とエタノールは分留しても100%純粋なアルコールにならないのですか?
A2:エタノールが約95.6%の濃度に達すると、液体とそこから出る蒸気の成分比率がまったく同じになる「共沸(きょうふつ)」という物理現象が起きるためです。通常の加熱と凝縮だけではこれ以上の純度向上は望めず、水分を吸着する膜や特殊な薬品を用いた脱水処理が必要です。
Q3:日常生活の中で、身近に体験できる分留の例はありますか?
A3:ウイスキーや焼酎などの「蒸留酒」の製造現場が最も身近です。醸造した発酵もろみ(アルコール度数数パーセント)を加熱し、沸点の低いアルコールや香気成分を優先的に気化・濃縮させて高いアルコール度数のお酒を取り出しています。また、冬場の石油ファンヒーターの灯油や自動車のガソリンも、すべて原油を分留した身近な恩恵そのものです。