アルブミンとは?血液検査の数値が示す寿命リスクと改善策
アルブミンとは?血液検査の数値が示す寿命リスクと改善策とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
血液から赤血球や白血球、血小板などの細胞成分を取り除いた液体部分を「血漿(けっしょう)」と呼びます。この血漿中に溶け込んでいる100種類以上のタンパク質(総タンパク:TP)のうち、およそ60%という圧倒的な割合を占めている単一タンパク質がアルブミン(Albumin / 略称:Alb)です。
アルブミンは他の臓器では作ることができず、100%肝臓の肝細胞のみで1日に約10g〜12gのペースで合成されています。合成されたアルブミンは血管内を循環し、体内組織を潤しながら約20日間の半減期を経て代謝されます。生命を維持するうえで、アルブミンは主に以下の2つの決定的な役割を果たしています。
① 血管内の水分を保つ「膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)」の維持
血管の壁には無数の微細な孔があり、放っておくと血液中の水分が血管外の組織へと漏れ出してしまいます。アルブミンは分子内に水分を引き寄せて抱え込む性質を持っており、血管内の水分量を一定に保つ浸透圧の約80%を生み出しています。アルブミン濃度が保たれているからこそ、私たちの血液循環は正常に維持されています。
② 多様な物質を全身に届ける「運搬トランスポーター」の機能
アルブミンは、水に溶けにくい遊離脂肪酸やビリルビン(胆汁色素)、カルシウムや亜鉛といった必須ミネラル、さらには体内に投与された各種医薬品の成分と結合し、血液に乗せて必要な臓器や細胞まで安全に送り届ける「体内輸送トラック」の役割を担っています。