安藤忠雄「六甲の集合住宅」は今も住める?見学や住み心地の真相を徹底解説
安藤忠雄「六甲の集合住宅」は今も住める?見学や住み心地の真相を徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
神戸市灘区の六甲山麓に位置する敷地は、最大傾斜角度がおよそ60度にも達する険しい急斜面です。当初、開発を手がけたクライアントですら「この崖に建物を建てるのは不可能だ」と頭を抱えていた場所でした。
しかし、安藤忠雄氏はこの過酷な敷地条件を前に「自然を壊して平地を造成するのではなく、斜面に沿って建物を埋め込むように配置すれば、すべての住戸から大阪湾を一望できる唯一無二の住まいになる」と直感。建築基準法や構造力学の壁を一つひとつクリアしながら、岩盤に建物を緊結する大胆な傾斜地建築プランを提示しました。
1983年に完成した第1期は、過酷な施工条件を乗り越えた技術的挑戦と詩的な美しさが絶賛され、日本建築学会賞(作品賞)を受賞。自然の地形に寄り添いながら人工物を調和させるその設計手法は、斜面住宅の金字塔として世界の建築史に刻まれることになりました。