カピバラとヌートリアの違いを解明!見分け方としっぽ・危険性の真相
カピバラとヌートリアの違いを解明!見分け方としっぽ・危険性の真相の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。
なぜヌートリアは行政や農業関係者からこれほど警戒されているのでしょうか。その根本的な理由は、2005年に施行された外来生物法においてヌートリア特定外来生物の指定理由となった2大要因――「壊滅的な農業被害」と「水生生態系の破壊」にあります。
戦時中の軍用毛皮や肉の利用を目的に海外から移入されたヌートリアは、終戦前後に飼育放棄や逃亡によって野生化しました。草食性向が強く、イネ、レンコン、ニンジン、イチゴ、サツマイモなど人間の栽培する換金作物を徹底的に食害します。農林水産省が公表する野生鳥獣によるヌートリアによる農作物被害と駆除実績データによると、被害額は西日本を中心に年間数千万円規模で推移しており、地域農家にとっては死活問題です。
さらに見逃せないのが水利施設への物理的打撃です。ヌートリアは水際の土手に深さ数メートルに及ぶ長大な巣穴を掘る習性があります。この掘削行為によって水田の畦道が決壊したり、集中豪雨の際に河川堤防の地盤沈下や崩壊を誘発する重大インフラリスクが指摘されています。各地の猟友会や自治体による箱わなを用いた捕獲駆除が年中無休で進められているものの、桁外れの繁殖スピードが駆除圧を上回る地域も多く、根絶への道程は極めて険しい状況が続いています。