存じ上げる」を物に使うのは失礼?敬語の正しい使い分けを徹底解説
存じ上げる」を物に使うのは失礼?敬語の正しい使い分けを徹底解説についての真相を徹底解説します。
大手企業の採用担当者やビジネスマナー研修を手掛ける講師陣への取材を通じて浮かび上がってきたのは、若手・中堅層による「敬語の過剰武装」というリアルな課題です。失礼があってはならないと身構えるあまり、文法的に破綻した奇妙なフレーズが社内チャットやメールで量産されています。
代表的な過失が、存じ上げるの二重敬語や誤用例の数々です。
【典型的な誤用パターン】
・「そのお名前はご存じ上げております」(尊敬の「ご〜」と謙譲の「存じ上げる」が混ざった矛盾表現)
・「企画書の内容について存じ上げさせていただきました」(過剰な「させていただく」の付加)
・「〇〇様は本日のスケジュールを存じ上げていらっしゃいますか」(謙譲語と尊敬語が同居した文法破綻)
ネット上のQ&A掲示板やSNSの投稿を検証しても、「新入社員から『その製品は存じ上げております』と言われて思わず固まった」「取引先の担当者から『ご存じ上げておりますか?』と聞かれ、敬語の崩壊を感じた」といった、ベテラン社員や役員層からの違和感の声が数多く確認できます。
丁寧さを演出しようとして単語を盛り足す行為は、かえって文章の見通しを悪くし、相手に「言葉の基本すら押さえられていない」という疑念を抱かせる要因になります。目上の人に失礼にならない敬語マナーの本質は、飾り立てることではなく、無駄を削ぎ落とした正確な運用にあるのです。