クロノ・トリガー「ロボのテーマ」の元ネタ疑惑と誕生秘話を追う

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今でこそゲームミュージック界の巨匠として知られる光田康典氏だが、『クロノ・トリガー』制作当時はスクウェア・エニックス(当時スクウェア)の下積みサウンドエンジニアに過ぎなかった。自ら曲を書くチャンスに恵まれず焦燥感を募らせていた光田氏は、当時の会社幹部であった坂口博信氏に対し「曲を書かせてくれないなら会社を辞める」と直訴。その並々ならぬ熱意を買われ、大作のメインコンポーザーに抜擢された経緯がある。

与えられた使命は過酷を極めた。過労で胃潰瘍を患い、倒れ込みながらも鍵盤に向かい続けた光田氏。そうした極限状態の情熱から生まれた一曲こそが、ロボの存在感を強烈に印象付けるファンキーなメロディだった。荒廃した未来世界で傷つき倒れていた機械が、再び生命の鼓動を取り戻す瞬間を音で見事に描いている。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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