三島由紀夫の首と介錯の真相|市ヶ谷駐屯地事件と遺体埋葬の全記録
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総監室に戻った三島は、軍服の上着を脱ぎ捨てて純白の肌着を露わにし、絨毯の上に正座しました。短刀を両手に握り、左脇腹深く突き立てて右へと一文字に切り裂く伝統的な切腹を完遂します。腸が脱出するほどの凄まじい激痛に耐える中、背後で刀を構えていたのが介錯人の森田必勝でした。
しかし、極限の緊張状態にあった森田の太刀は大きく乱れました。最初の一刀は三島の首ではなく肩口に深く食い込み、二刀目、三刀目も頸部を捉えきれず背中を傷つける結果となります。苦痛に身をよじる三島の姿を見て、介錯の交代を決断したのが居合道有段者であった古賀浩靖(チビ古賀)でした。
古賀が関の孫六を振り下ろすと、三島の首は皮一枚を残すことなく鮮やかに切断され、床に転がりました。続いて、自らも割腹した森田必勝の背後へ古賀が回り、迷いのない一刀で介錯を完了させます。血煙が立ち込める密室の中、楯の会残余の3名は二人の首級を並べて合掌し、涙を流しながら警察への投降手続きへと移りました。