日本酒と焼酎は何が違う?糖質・度数・二日酔いの真相をプロが徹底解説

日本酒と焼酎は何が違う?糖質・度数・二日酔いの真相をプロが徹底解説の真相について、専門知識を基に徹底解説します。

酒類を深く理解する第一歩は、製造工程の違いを把握することです。日本の酒税法において、日本酒と焼酎は明確に別個の品目として分類されており、その根底には「醸造酒」と「蒸留酒」というプロセスの分岐が存在します。

日本酒は、米、米麹、水を原料とし、微生物(麹菌と酵母)の力によってアルコール発酵させた「醸造酒」です。特筆すべきは、デンプンの糖化と酵母によるアルコール発酵が同一タンク内で同時に進行する「並行複発酵(へいこうふくはっこう)」という、世界屈指の高度なバイオテクノロジーを用いて造られる点です。原料の米が持つエキス分、アミノ酸、有機酸などの旨味成分が液体の中にそのまま残るため、奥深いコクと芳醇なアロマが生まれます。

対する焼酎は、原料を発酵させて造った「もろみ」を加熱し、沸点の差を利用してアルコール成分だけを気化・冷却して抽出する「蒸留酒」に分類されます。水が100℃で沸騰するのに対し、エタノールは約78.3℃で沸騰するため、加熱するとアルコールが先に蒸気となります。この蒸留プロセスを経ることで、水分や原料中の糖分・タンパク質がタンク内に取り残され、無色透明で純度の高い高濃度アルコールが抽出されるのです。

なお、焼酎は酒税法上でさらに「連続式蒸留焼酎(甲類)」と「単式蒸留焼酎(乙類・本格焼酎)」の2種類に大別されます。スーパーの酎ハイベースなどで見かける甲類は、連続式蒸留機でアルコール度数96%近くまで極限精製されたクリアで雑味のない酒質です。一方、昔ながらの単式蒸留機で1回のみ蒸留を行う乙類(本格焼酎)は、米、麦、芋(さつまいも)、そば、黒糖といった素材由来の芳香成分や油分が程よく残り、素材ごとの個性を楽しむ嗜好品として確立されています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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