なぜ自分ばかり?蚊に刺されやすい人の特徴と最新撃退法【2026年版】

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「O型は蚊に刺されやすい」という説は、長年まことしやかに語られてきた有名なトピックです。富山医科薬科大学(現・富山大学)などの過去の臨床実験において、前腕部に蚊を止まらせるテストを実施した結果、O型が刺される頻度はA型の約1.8倍に達したというデータが報告されています。赤血球の表面にある糖鎖構造が汗や唾液などの分泌液中にも排出される「分泌型体質」の場合、蚊がその糖類やアミノ酸の気配を感じ取っている可能性が示唆されているものの、血液型単体だけで刺されやすさのすべてが決まるわけではありません。

近年、昆虫生化学の分野でそれ以上のインパクトを与えたのが「足裏の常在菌」に関する発見です。当時高校生だった研究者が、蚊に刺されやすい妹の靴下と刺されにくい自身の靴下を比較検証したことから端を発したこの研究は、世界的学術機関でも追試が行われ高い評価を受けました。注目すべきは菌の量そのものではなく、足の裏に生息する皮膚常在菌の「種類の多様性」です。

皮膚常在菌が皮脂や角質を分解する過程で生じる脂肪酸の一種「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」をはじめとする短鎖脂肪酸のブレンドガスは、蚊の吸血行動のスイッチを強制的にオンにする強力な誘引物質として機能します。常在菌の種類が豊富な人ほど、常在菌同士の代謝産物が複雑に交じり合い、蚊を興奮させる匂い分子を周囲へ強烈に拡散させてしまうメカニズムが突き止められています。

さらに見逃せないのが、アルコール飲酒による急激な誘引作用です。ビールやハイボールなどを摂取すると、体内でアルコールがアセトアルデヒドへと分解される過程で末梢血管が拡張し、体温が上昇します。同時に脈拍が速まり呼吸数が増加するため、二酸化炭素の排出量が平時の1.3〜1.5倍近くまで跳ね上がります。野外のビアガーデンやバーベキュー会場で飲酒者が真っ先にターゲットにされるのは、体温上昇とCO2の大量噴射という二重のシグナルを周囲へ放散するためです。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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