タロットカード大アルカナ全22枚の真相|運命と転機を読み解く完全解説

タロットカード大アルカナ全22枚の真相|運命と転機を読み解く完全解説の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

現代のタロットシーンを正しく理解するうえで避けて通れないのが、「マルセイユ版」と「ライダー・ウェイト版」の歴史的経緯です。

タロットの起源は15世紀前半の北イタリア(ミラノのヴィスコンティ家など)で貴族が遊興に用いた絵札に遡ります。その後、17〜18世紀にかけてフランスのマルセイユ地方で大量印刷の木版画として規格化されたのが「マルセイユ版」です。マルセイユ版の大アルカナは素朴な中世キリスト教の寓意画で構成され、小アルカナの数札には人物が描かれず、トランプのように剣や杯の記号のみが並んでいました。

この体系に決定的な革命をもたらしたのが、1909年、英国のオカルティズム結社「黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)」に所属していたアーサー・エドワード・ウェイトです。ウェイトが演劇人・画家のパメラ・コールマン・スミスに作画を依頼し、ライダー社から出版されたのが「ライダー・ウェイト版(ウェイト・スミス版)」です。

ウェイト版が成し遂げた最大の功績は、大アルカナだけでなく小アルカナ全56枚にいたるまで、カバラ、ヘルメス哲学、占星術、キリスト教神秘主義の精緻な暗号をちりばめた「具体的な情景画」として描き下ろした点にあります。これにより、カードの象徴体系は文字の読めない者にも無意識の直観を通じてダイレクトにメッセージを伝える力を獲得しました。

さらにウェイトは、マルセイユ版で「8番:正義」「11番:力」だった伝統的な順番を入れ替え、「8番:力(獅子座と対応)」「11番:正義(天秤座と対応)」へと配置転換を行いました。この変更によって、大アルカナと西洋占星術の黄道十二宮のシンクロニシティが見事な幾何学的整合性を獲得することになり、20世紀以降の現代タロットの圧倒的スタンダードとして世界中に定着したのです。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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